自宅の PC で Clash Verge Rev を使用している際、「同じ Wi-Fi に繋がっているスマートフォンやスマートテレビ、PlayStation や Switch などのゲーム機でも、PC のプロキシを共有したい」と考えたことはありませんか?各デバイスに個別のプロキシアプリをインストールするのは手間がかかりますし、テレビやゲーム機のように専用アプリが存在しないケースも多々あります。

そんな時に役立つのが、Clash の強力な機能である LAN 共有(Allow LAN) です。この機能を有効にすると、PC がローカルネットワーク(LAN)内でのプロキシサーバーとして動作し、他のデバイスからの接続を受け入れるようになります。本記事では、2026 年最新の Clash Verge Rev を使用して、Windows PC をプロキシゲートウェイ化し、家中どこからでも自由なインターネット環境を構築するための完全な手順を解説します。

LAN 共有(Allow LAN)の仕組みとは?

通常、Clash Verge Rev は「その PC 自体」の通信をプロキシに通すように設定されています。デフォルトのセキュリティ設定では、外部(他のデバイス)からの接続要求はすべて拒否されます。Allow LAN スイッチをオンにすると、Mihomo カーネルは指定されたポート(通常は 7890)で、ローカル IP アドレスからの通信を待ち受けるようになります。

この仕組みを利用することで、以下のようなメリットが得られます:

  • アプリ不要の共有:プロキシ設定機能を持つデバイスであれば、専用アプリを入れずにプロキシを利用可能。
  • 設定の一元化:PC 側でサブスクリプションやルールを更新するだけで、接続している全デバイスに反映される。
  • 非対応デバイスの救済:Android TV や Apple TV、Nintendo Switch など、複雑なプロキシ設定が難しいデバイスも、Wi-Fi 設定の「手動プロキシ」から簡単に接続できる。

ただし、この機能を利用するには、同一のルーター(同じ Wi-Fi 名)に接続されている必要があります。また、PC 側のファイアウォール設定が障壁となる場合が多いため、次章からの手順を正確に踏むことが重要です。

事前準備と確認事項

設定を始める前に、以下の環境が整っているか確認してください。

  • Clash Verge Rev が正常に動作している:PC 単体でプロキシ接続ができていることを確認してください。
  • 同一ネットワークへの接続:ホスト PC とクライアント(スマホ等)が同じルーターに接続されていること。
  • 管理者権限:Windows のファイアウォール設定を変更するために必要です。
  • 静的 IP アドレス(推奨):PC のプライベート IP が頻繁に変わると、他のデバイス側の設定もその都度修正が必要になります。ルーターの設定で PC の IP を固定しておくと運用がスムーズです。

注意:公共の Wi-Fi(カフェやホテルなど)で Allow LAN を有効にすると、同じネットワークにいる見知らぬ他人にあなたのプロキシを勝手に使われるリスクがあります。必ず信頼できる自宅のネットワークでのみ使用してください。

Clash Verge Rev で LAN 共有を有効にする手順

まずはホストとなる Windows PC 側の設定を行います。操作は非常にシンプルですが、スイッチを入れる場所を間違えないようにしましょう。

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Allow LAN をオンにする — Clash Verge Rev を開き、左側のメニューから Settings(設定) をクリックします。Clash Core セクションにある Allow LAN のスイッチをオン(緑色)に切り替えます。

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ポート番号を確認する — 同じ設定画面内の HTTP Port(デフォルトは 7890)または Mixed Port(デフォルトは 7890)の数字を確認します。これが他のデバイスで入力するポート番号になります。

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PC のローカル IP アドレスを調べるWindowsキー + R を押し、cmd と入力してエンター。黒い画面(コマンドプロンプト)で ipconfig と入力します。IPv4 アドレス の項目にある 192.168.x.x という形式の数字をメモしてください。

Windows ファイアウォールの許可設定

多くのユーザーが「スイッチを入れたのに繋がらない」と悩む原因がここです。Windows は外部からの通信をデフォルトで遮断するため、Clash(Mihomo カーネル)が通信を受け取れるように「穴」を開ける必要があります。

  1. コントロールパネルシステムとセキュリティWindows Defender ファイアウォール を開きます。
  2. 「Windows Defender ファイアウォールを介したアプリまたは機能を許可する」をクリックします。
  3. リストの中から clash-verge.exe または mihomo.exe(使用しているカーネル)を探します。
  4. 「プライベート」 にチェックが入っていることを確認します。もしリストにない場合は、「別のアプリの許可」から Clash Verge Rev のインストールフォルダ内にある実行ファイルを手動で追加してください。

警告:セキュリティソフト(ESET、Norton、ウイルスバスター等)を導入している場合、独自のファイアウォールが通信を止めていることがあります。その場合は各ソフトの設定でポート 7890 の受信を許可してください。

他のデバイス(スマホ・テレビ)での設定方法

PC 側の準備ができたら、プロキシを利用したいデバイス側で設定を行います。ここでは代表的なデバイスの手順を紹介します。

iPhone / Android スマートフォンの場合

  1. 設定 → Wi-Fi を開き、接続中のネットワークの横にある「i」マーク(iPhone)または歯車アイコン(Android)をタップします。
  2. プロキシを構成(または HTTP プロキシ)を選択し、手動 に切り替えます。
  3. サーバ(ホスト):先ほどメモした PC の IP アドレス(例:192.168.1.5)を入力。
  4. ポート:確認したポート番号(例:7890)を入力。
  5. 保存して完了です。ブラウザで Google 等にアクセスできるか確認してください。

PlayStation 5 / Nintendo Switch の場合

ゲーム機で海外サーバーを利用したり、ダウンロードを高速化したい場合にも有効です。

  • PS5:設定 → ネットワーク → 設定 → インターネット接続をセットアップ → 接続先を選択して詳細設定 → プロキシサーバーを「使用する」に変更。
  • Switch:設定 → インターネット → インターネット設定 → 接続先を選択 → 設定変更 → プロキシ設定を「オン」に変更。

どちらも、PC の IP アドレスとポート 7890 を入力するだけです。

# 設定例のまとめ
Proxy Server IP: 192.168.1.x (あなたのPCのIP)
Proxy Port:      7890
Authentication:  None (通常は不要)

よくある質問 FAQ

PC の IP アドレスが変わってしまい、繋がらなくなります

これはルーターの DHCP 機能によるものです。解決策としては、Windows のネットワーク設定で IP を固定するか、ルーターの管理画面からマックアドレスに基づいて IP を予約(静的割当)することをお勧めします。これにより、PC を再起動しても常に同じ IP が割り当てられるようになります。

Allow LAN をオンにしてもスマホでネットが繋がりません

主な原因は 3 つあります。1つ目は Windows ファイアウォールです。一時的にファイアウォールを無効にして繋がるか試してください。2つ目は、PC とスマホが異なる周波数(2.4GHz と 5GHz)で、ルーターの「プライバシーセパレーター」機能により相互通信が禁止されている場合です。ルーター設定でセパレーターをオフにしてください。3つ目は、Clash の System Proxy がオフになっている可能性です。オンにしてから再度試してください。

特定のアプリだけプロキシを回避させたいです

これはスマホ側ではなく、PC 側の Clash のルール設定に依存します。Clash Verge Rev の Proxy 画面で「DIRECT」に分類されるドメインは、共有先のデバイスでも自動的に直結されます。共有先デバイスごとにルールを変えることは難しいため、PC 側で汎用的なルール(国内サービスは DIRECT、海外は PROXY)を適用しておくのがベストです。

今すぐダウンロードして LAN 共有を始めましょう

Clash Verge Rev の LAN 共有機能を使えば、家中のあらゆるデバイスがプロキシの恩恵を受けることができます。設定は一度行えば、あとは PC を起動して Clash を立ち上げておくだけ。非常に効率的で経済的なソリューションです。もし、まだ最新のクライアントをお持ちでない場合は、こちらのリンクから最適なバージョンを見つけてください。Clash クライアントのダウンロードページから無料でダウンロードして、快適なネットワーク環境を構築しましょう。